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2006-07-25 

「Web2.0」が教えてくれないこと 

4480062858ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫

筑摩書房 2006-02-07
売り上げランキング : 124

--Amazonより--
インターネットが登場して10年。いま、IT関連コストの劇的な低下=「チープ革命」と検索技術の革新により、ネット社会が地殻変動を起こし、リアル世界との関係にも大きな変化が生じている。ネット参加者の急増とグーグルが牽引する検索技術の進化は、旧来の権威をつきくずし、「知」の秩序を再編成しつつある。そして、ネット上にたまった富の再分配による全く新しい経済圏も生まれてきている。このウェブ時代をどう生きるか。ブログ、ロングテール、Web2.0などの新現象を読み解きながら、大変化の本質をとらえ、変化に創造的・積極的に対処する知恵を説く、待望の書。

ずいぶん前の話になるが、日和っていたときに梅田望夫さんの「ウェブ 進化論」を読んだ(我ながら凄まじい今更感)。面白いなぁと思いつつも読んでいる間ずっと残尿感があったのだが、先日以前の職場の編集者と話していて、その違和感が浮き彫りになった。

これから起こりうること、そしてGoogleやそのほかのテクノロジーがもたらす社会の変化は分かる(テクノロジーと言い切ると語弊があるかもしれないが、まぁ便宜上)。んで、その変化を個人がどう生かすべきかも分かる。

でも「その変化をすべての人が喜べるかどうか」というと、また別問題なんじゃないかなぁとも思う。結論からいうと、「Web2.0」によって起こる変化はあくまでも経済構造の変化であって、それによって「人の考え方がどう変わるのか?」もしくは「そもそも変わるのか?」については言及されていない。少なくとも、「ウェブ進化論」には書いてなかったと思う。

たとえば一般論として「売れるものは良い。しかし良いものが売れるとは限らない」という言葉がある。じゃあこれがWeb2.0の起こす変化によってどう変わるのかというと、たぶん変わらない。厳密にはこれまで「良いけど売れなかったもの」は、これまでと比較すれば売れるようになるのかもしれない(ロングテール現象などによって)。

ではこの場合の「良いもの」とはなんだろう? ある人にとっては売れるものが「良いもの」であり、ある人にとっては売れないけれども「良いもの」と思えるものがある。前者と後者では明らかに考え方が異なる。「主体性の有無」の違いとも言えるし、そもそもの「主体の違い」とも言える。

次はもう少し具体的に。

例えば「おすすめの本」。Aさんは“時間があれば読書”というほど本が好きで、これまでに数万冊を読破している。一方のBさんは、最近になって本が好きになった。これまでに読んだ本は10冊程度だ。
この二人にそれぞれおすすめの本を聞いたところ、Aさんは「風邪の谷のナウツカ」、Bさんは「天空の城ズベタ」を挙げてきた。

もう少し詳しく二人におすすめの理由を聞いたところ、Aさんは数時間、延々と「ナウツカ」の良さを、Bさんは「うーん、読んだら面白かったから」とシンプルにその理由を教えてくれた。ちなみに、AさんはBさんの挙げた「ズベタ」を、BさんはAさんの挙げた「ナウツカ」を、それぞれ読んでいる。

さてこの「ナウツカ」と「ズベタ」、どちらが「良いもの」だろうか? また仮に世の中の人の平均読書冊数が10冊だった場合、どちらが売れるだろうか?

Web2.0の考え方で言うと、おそらく「ズベタ」が「良いもの」で、しかも「売れる」。「ナウツカ」も同じく特定のコミュニティで「良いもの」と評価されるかもしれないが、「売れない」。いや厳密には“これまでよりは”「売れる」ようになるのだろう。

ここからが個人的な意見。

正直「売れる」「売れない」はどうでもよくて、問題は「良いもの」を選ぶ尺度に優劣をつけるか否かという視点がWeb2.0には足りないということだ(“欠けている”でないところがポイント)。この場合の尺度とは、例えばAさんで言えば読んだ本の数であり分析眼であり理解である。Bさんで言えば「面白いと感じたこと」そのものが尺度だ。

んで、やっぱり個人的には前者が“好き”だし、少なくとも“前者でありたい”と思う。要するに民主主義を真っ向から否定しているだけなのだが、正しい(注:ここがフィクション)尺度を持つ人間が増える世界に生きたいなぁ、そういう世界を目指すのが“進化”だよなぁと思うのだ。

もしWeb2.0がそういった世界を見据えた仕組みでないのなら、これはテクノロジーのブレークスルーであると同時に、テクノロジーの(今の)限界なんじゃないのかなぁと。「民主主義」はWeb2.0のキーワードの一つではあるけれども、じゃあGoogleのGeekな人達はそれを終着点としているのか、それともWeb2.0はあくまで通過点として経済の構造を最適化するために「民主主義」を導入しているのか、ということが知りたいなぁと。まぁさすがに終着点ではないだろうけど。

ってこれ、Web2.0反対論者(いや、ぼかぁ違うけども)の切り口としては一般的なのかな。Web2.0的世界であるが故に浮上してこない切り口だったりすると面白いんだけど。教えてエロい人。

コメント

おはようございます。
 おもしろそうなテーマですね・・
『売れるものは良い。しかし良いものが売れるとは限らない』
なぜ売れるのか?
『おもしろいから・・・』・・・売れる基準は良いものということではない。
なぜ良いものか?
『前者は、売れるモノであり・・
後者は、違う価値観が存在している。』
これまでは、沢山売れるモノが 良いものとされてきた。
ロングテールの法則では、
みんなが知らないようなものも売れるようになった。
そのわずかに売れるようなモノが、
世界にひろがるようになり、隠れたベストセラーになる。
ウェブ2.0の登場は・・
『良いもの』を決めることではないような気がする。
いろんな価値基準があらわれ、選択する幅も増える。
ということではないのかな。
touxia

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売れるモノは良いモノ

ウェブ2.0が教えてくれないこと・・・で・・おもしろいテーマを扱っていた。『売れるものは良い。しかし良いものが売れるとは限らない』ということをウェブ2.0では・・どう見るのかなぜ売れるのか?『おもしろいから・・・』・・・⇒売れる基準は良....

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京都府生まれの執筆業者(3234歳/男/東京都世田谷区在住一時的に京都府在住)。ライティングやらWebのお仕事やらをしています。

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