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2014-01-01 

映画「パシフィック・リム」のツッコミポイントが華麗にスルーされている件 

デルトロ監督がかわいそう!
――ということで。

パシフィック・リム

各所でレビューなどを見ると、映画「パシフィック・リム」に対する意見は以下の2パターンに大別するようです。

・CGやイェーガーかっけえ
・ストーリーが薄っぺらい。うんこくさい

そして結論としては「面白かった」と「つまらなかった」のいずれかになるわけですが、ばーっと見た感じでは前者が多めでしょうか。前者の評価として“娯楽作品として~”といった言い回しが使われがちなのが印象的ですね(おそらく“観たあと何も残らない”という意味なんでしょう)。あと、“日本の特撮をオマージュしており~”みたいなところをポイントとして挙げている人も多いです。

でもとりあえず言わせてもらうと、まったく納得がいってません。
だってこれ……、

完全に「笑わせにきてる」でしょ!!

各所のレビューにも「所々笑えた」という言葉は見られたんですが、それは「頑張って作ってるのに変になっちゃってて笑える」という嘲笑に近いものとなっていました。ひどい!

というわけで、このたび全力のボケをスルーされたデルトロ監督のために、ここで私が突っ込みたいと思います。といっても細かく挙げるとキリがないので、以下、重要な2つのポイントだけにしましょう。うろ覚えですが。あと「野暮」とか言わない方向で。

【ツッコミポイント1】設定がボケている

このご時世に「ロボットが怪獣と戦う」映画を巨費を投じて作っている時点ですでにボケています。まずはボケフレームワークの外殻にあるこの設定が最大のボケをかましていると言っても過言ではありません。“あえて”“逆に”この設定、というわけではないです。これは完全にボケです。徹頭徹尾、「怪獣と戦う方法としてなぜイェーガー(ロボット)が選ばれたか」という点に対する説明が行われないことが、ボケていることの証左といえるでしょう。

【ツッコミポイント2】イェーガーvs.怪獣バトルがボケている

怪獣とくんずほぐれつ街を破壊していくイェーガー。大迫力で非常に気持ちよく、かつ個人的に一番笑えたシーンだったりします。
ちなみに本作における戦闘は、定石でいうと「街を破壊すればするほど、長ければ長いほど面白い」パターンです。まず、街が破壊される様子を「おいおいw」と突っ込みながらみる。そのあと数分してから「ながっ!w」と突っ込むのが正しい姿勢となります。あと1分長ければ私の腹筋がバーストしていたところです。観た人は分かると思いますが、振り子のシーンは“ボケ標識”的なものでしょう。

こういったバトルシーンの“尺”は非常に重要なポイントでして、尺だけでもボケているかどうかを判別することが可能です。その重要さを認識/開眼する装置として、神は映画「ゼイリブ」のバトルシーンをお作りになりました。以下に貼っておきましょう。もちろんゼイリブを観ていない人はツタヤで借りて観てからで。



上記2つのツッコミポイントは、前者が“ボケ映画であることを表明するもの”であり、後者が「よしここで笑え!」というボケのコアです。そのほかにも、片言の日本語や狂ったイェーガーの操作方法、絶妙のタイミングで放り込まれるブルドックのカットなど細かい芸がたくさんあったことは、観た人ならお分かりでしょう。

……で、上記のようなツッコミポイントを生かすためには、“その他の部分をある程度キチンと作り込む”必要があります。コントラストを出すといいますか、桂枝雀的に言えば「緊張の緩和」を作るといいますか。

さてここで、冒頭で挙げた2点を思い出してください。

・CGやイェーガーかっけえ
・ストーリーが薄っぺらい。うんこくさい

この2つは、まさにツッコミポイントを引き立たせるために存在します。CGを観て「すげえ頑張ってる!」と思ったでしょう。それが狙いです。ボケ以外の部分ではボケてはいけない。
ストーリーについて“ありきたり”と思ったでしょう。それも狙いです。笑わせるための映画にとってストーリーなどという付属物は存在すること以外に存在理由はありません。例えばコントでストーリーを気にする人など誰もいないでしょう。コントラストを出すために常時シリアスタッチなのも、やはり定石どおりです。

「頑張って作ってあり、分かりやすく平凡なストーリーが描かれている」ということは、裏を返すと本作が「笑わせにきている」ことの証左でもあるわけですね。ふむふむ。

いやあなんといいますか、実に笑いのお手本のような映画ですなこれ。私は感動しました。メイキングも観ましたが、こちらも映画に対するこだわりみたいなことがまっじめーに語られており、これがまた笑える。実に徹底された雰囲気づくりです。

とりあえず以上です。

ただ、実はこういった話をするのは野暮でして、本当にこの映画が笑えたという人は、

「イェーガーの迫力がすごかったです! ストーリーも意表を突かれっぱなしでハラハラしました! 最後は泣けた……」

とレビューするのが最も正しい姿勢でしょう。これがまたパシフィック・リムの雰囲気作りに貢献し、次に観る人が笑うための下地作りとなるのです。


元日から何を書いているんでしょうかという感じですが、Civilization Vの続きがありますのでこのへんで。

ありがとうございました。

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京都府生まれの執筆業者(3234歳/男/東京都世田谷区在住一時的に京都府在住)。ライティングやらWebのお仕事やらをしています。

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