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2009-08-11 

邪悪な私が唯一心を許せる聖なる漫画「バカ姉弟」 

バカ姉弟 5 (KCデラックス)バカ姉弟 5 (KCデラックス)

講談社 2007-01-06
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ちょうど私が週刊ヤングマガジンを読まなくなった1999年頃に連載が始まった安達哲氏の「バカ姉弟」。まぁ有名な作品なのであらすじや登場人物などはWikipediaやあちこちのファンサイトでも見ていただくとして、たとえば私が宇宙人に「ピポポ、日本人は微妙な色や雨・雪にそれぞれ異なる名前を付けてしまうほど繊細な心を持ち風情を心から楽しめる民族だと聞くが、ピポ、そんな君が私にお薦めする漫画はなにかね? パポピ」と聞かれたらぜひ本作をお薦めしたい、そんな作品である。

これほどに「何度でも読める」や「人に薦めたくなる」という月並みな表現を使わざるを得ない漫画を私は知らない。読む人によっては作品の醸し出すクリーミーな雰囲気をもって、「よつばと!」のような読後感(私は違うが!)を抱く場合もあるかもしれないが、両者は完全に異質。絵やコマやネタを読者に抱かせる感情に合わせて完全にコントロールするというクオリティの面ではたしかに同質だが、ある意味あざとく計算し尽くされた原色のイメージを抱かせる「よつばと!」にはない、パステルカラーのような中間色でしか表現できない深い味わいが本作にはある(どうよ、この抽象的過ぎて誰にもリーチしない表現は)。

「平成15年度第7回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞」を受賞しているらしいけど、こういう本が――少なくとも字面上は――権威のある賞を獲れるという点に救いを感じる。青年誌での連載ということでやっぱり知名度は低いんだろうけど。いや“低い”とは言えないかもしれないけど、うん、やっぱり渋谷の駅前交差点で石を投げて当たった子がこの漫画知らないだろうなと想像できるということは低いんだなという感じである。

個人的に一つ確実に言えることは、本作は単行本で読んだ方がいいということ。以前、本というメディアの特徴について書いて私は今でもそうだと確信しているが、通読してこそ本領を発揮するコンテンツは本で読んだ方がいい。本作は、連載が進むにつれて徐々に顕在化する主人公姉弟とそれを取り巻く環境の微妙な変化を感じ取る必要があり、微妙ゆえにこの変化は通読の可能な単行本でこそ味わうことができる。オールカラーなので少し値は張るが、全5巻と適度なボリュームなのでまとめて買って読んでほしいと思う。現在、知人(※ハゲている)の奥さんが妊娠中とのことなので、暇つぶしのために贈ってあげたいなー。

……このように、生来邪悪な私が上記のような人間らしい感想を抱いてしまうほどのパワーがあるのだ。

みんなお盆に読んでね。どうせずっと雨(いい気味)だし。

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京都府生まれの執筆業者(3234歳/男/東京都世田谷区在住一時的に京都府在住)。ライティングやらWebのお仕事やらをしています。

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