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2007-07-23 

未定義な言葉は分析の信頼度を下げ主張を曖昧にする 

■たった1年で一変したゲーム産業、E3は規模縮小(nikkeiBP)
http://event.media.yahoo.co.jp/nikkeibp/20070718-00000000-nkbp-bus_all.html

「E3の縮小」「“ゲームらしくないゲーム”の台頭」「ゲームのトレンド」と非常にキャッチーなトピックが扱われているのだが、分析に使用される言葉に未定義のもの、根拠の乏しいものが多く、著者の主張を正確に把握できない。いや、言わんとしていることは分かるのだが、どの分析も読む人によって解釈が異なるように見えて、読後に不快感が残る。

以下、とくにゲームに関する分析の部分で気になった箇所を引用しておこう。ただの揚げ足取りではない。主張の本質を理解できるか否かの重要な問題だ。

映画のように美しいCG映像で描かれた異世界を冒険する――いわゆる誰もが思いつく、どっぷりとゲーマーたちがハマるコンピュータ・ゲームがなくなってしまったわけではない。

“映画のように美しいCG映像で描かれた異世界を冒険するゲーム”から、どっぷりとゲーマーたちがハマるコンピュータゲームを想起するのだろうか? “ハマる”を“中毒性が高い”に言い換えていいのなら、ローグ系のゲームを始めとしてリッチなグラフィックスを持たずとも高い中毒性をもつゲームはあると思うのだが。

ゲームらしいゲームから離れる流れに対して、最も保守的な姿勢をとるマイクロソフトも、従来のゲームから離れたタイトルを積極的に投入した。

ゲームらしいゲーム? うーん、非実用タイトル(=能トレやら英語漬けじゃないタイトル)ってことかな? そうだとして、マイクロソフトってゲームらしいゲームから離れる流れに対して、最も保守的な姿勢をとっていたっけ? うーむ、どこでそれを思ったのだろう? んで、そのあとなにか投入したっけか? 従来っていつのこと?

例えるのは難しいが、重厚なCG映像にどっぷりとひたるゲームが食通向けの豪華ディナーだとしたら、「Wii Fit」や「Scene It?」「ROCK BAND」のような大勢でワイワイと楽しむソフトはラーメンのようなものだ。

重厚なCG映像にどっぷりとひたるゲーム?

「北米でも日本でも、ゲームユーザーの年齢層が上がってきていて、重厚なゲームで遊ぶ時間がなかなか取れないのではないか」といった話も聞く。

重厚なゲーム? とりあえず上の定義を利用して“重厚なゲーム”=“重厚なCG映像にどっぷりとひたるゲーム”と仮定したらいいのかな。そして、重厚なゲームで遊ぶ時間がなかなかとれない、か。“重厚なCG映像にどっぷりとひたるゲーム”はプレイに時間がかかるのかな?

プレイステーション 3やXbox360のような、重厚なゲーム向けのゲーム機は、今のトレンドのなかで苦戦するに違いない。

重厚なゲーム向けのゲーム機? そうだったのか。

非ゲーム層の人々がゲームというものを知ったときに、彼らが本当に欲しがるのは、いわゆる今リリースされているライトなパーティゲームだけではないだろう。いわゆるラーメンブームからラーメンマニアが生まれ、スープや麺の味にだんだんこだわり始めたように、より高度で深い多人数ゲームが求められるようになるかもしれない。

非ゲーム層? パーティゲーム? 高度で深い多人数ゲーム? う~む。


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要するに、コンセンサスのとれていない言葉を使うときは、せめて前提条件や自分で設けた仮の定義をきちんと提示するようしましょう、と。

自分の文章じゃないからいいんだけど、これがnikkeiBPやYahooといったそれなりに権威を持つメディアにサラッと掲載されていることには少し危機感を覚える。少なくとも、ゲームの制作やメディアに携わる人が無批判に受け入れて良い分析や主張ではないと思う。……って、あ、いや、その、そんなに悪く言うつもりはなかったし今も言ってるつもりはないのだが。変だな。

まぁ以上、主に自戒の念を込めてメモ。

なお、この記事を見たあと知人と「ライト/ヘビーゲーム」「ライト/ヘビーユーザー」という頻繁に使用される四つの言葉を定義しようと試みたのだが、一晩徹夜で議論してもまだ胸を張って書ける答えが出ていない。あったまわるー。

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京都府生まれの執筆業者(3234歳/男/東京都世田谷区在住一時的に京都府在住)。ライティングやらWebのお仕事やらをしています。

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