-------- 

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006-10-30 

紙とWebを分ける境界(の一つ) 

PC雑誌からIT総合誌へ転換して新装刊を果たした「月刊アスキー」(ロゴの表記は“ASCII”から“ascii”に変更)を読んだ。

旧月刊アスキーに比べてページ数が減ったうえ、週刊アスキーと同じ中とじになったため、楽な姿勢で読めるのが嬉しい。「全部入りで69800円のオリジナルPC! Vistaへのアップグレードもお得DEATH!」といった広告もまだ少なくて、全体的にはコンテンツがギッシリと詰まっている印象。いつまで続くかはさておき、新装刊らしい体裁である。

構成は、大きめの特集二つを柱に、トピックスと小さなインタビューとコラムをちりばめたというところ(詳細はココ)。“新装刊スペシャル”と題された原丈人氏のロングインタビュー記事はわくわくしながら、ブログやら番号ポータビリティやらの一般的な話題を扱った記事は普通に、XMLアーキテクチャ「xfy」の記事は「いらねぇだろ」と思いながら読んだ。あ、いやロングインタビューは確かに面白かったんだけど、複数回に分けるのはやめてほしいなと(「次号に続く」ってさらりと書いてるけどあーた、次は1か月後ですよ?)。

そもそもこの雑誌、この時期とこのタイミングでリリースされる割には、Webに比べて分の悪い紙媒体としての謙虚さがほとんど感じられない。書店でぱらぱらと読んでみると分かると思うが、全体的に文章の量が多い。中にはうまくイラストを使ってシステムを図解するような記事があってそれはそれで残せばいいと思うが、それ以外はどう見てもWebに掲載するべき内容だ。

「いや文章量が多いなら紙でしょ。バカ?」と言われるかもしれないが、それは違うと思う。以下“大半が文章で構成されている”という前提で、書籍と雑誌を比較して考えてみる。

一般的な書籍が紙媒体で(いまだに)提供される(できる)理由は、その多くが単一の文脈で書かれているからである。これはある程度ボリュームのある文章を通読されることが想定されており、デジタルデータであれアナログデータであれ、まとめて閲覧・管理したほうが都合が良い。仮にデジタルデータで提供されていたとしても、Webで閲覧したり、携帯するために読みたい文脈の断片をモバイル端末に移して閲覧したりすると、通読するものとしての可読性が下がる。このように文章のまとまりを扱うという視点から、本という形態にメリットを見いだすことはできる。

一方で雑誌は通常、連載単位と記事単位という複数の文脈で構成されており、通読を必要としない。これは雑誌の記事間で構造上の文脈はないと仮定すると、まとめて閲覧・管理する必要がないことを意味する。そして文脈が小さな単位で独立しているため、デジタルデータをWebで閲覧する場合も、携帯性を持たせるためにデータを記事単位で切り取ってモバイル端末に移して閲覧する場合も、可読性に問題はない(変化が少ない)。雑誌であることがどうこう以前に、デジタルデータであることのメリットのほうが圧倒的に多い。そして短い文章であれば、“読む”という行為に対する紙とデジタルディスプレイのストレスの差は、ほとんどない。

要するに「文章がメイン」の「文脈の異なる複数の(小さな)記事」を「雑誌という単位でまとめ」て「紙で提供する」という、この組み合わせがナンセンスだと思うのだ。そして今のところ月刊アスキー(というかほとんどの雑誌)はまさにこの組み合わせになっていると思う。

もちろんこれはデジタル端末の使い勝手や一般的であろう読者の生活スタイルを考えた現時点、しかも前述の通り“大半が文章で構成されている”雑誌の話。ただ、紙媒体の持つ宿命的な弱点を棚上げして(抽象的な)コンテンツ内容に絞ったこの切り口だけでも十分、月刊アスキーのサバイバル能力を疑問視できるのではないかと。

「じゃあどんなだったらえーのよ」と言われると、「うーん実現可能かどうかはさておきイラスト:8、文章:2ぐらいの図解記事かな。もちろん全ページ」ぐらいしか思いつかないので、それはまたヒマな時に。

##いやなんつーかその、月アスがどらすちっくに変わってることを期待していたわけですよただ単純に。
スポンサーサイト
2006-10-28 

Web2.0的サービスを一言でいえ 

という、割とストレートなメッセージがMSNで飛んできた。少し考えて、

「スケールメリットでスケールメリットを作るサービス」

と答えた。伝わらなかった。

Google

にゃあ。
2006-10-26 

PS3のオンラインサービス 

発売の迫ったPS3周りが慌ただしい。今日はこれまでにも何度か報じられているオンラインサービスの詳細が発表された。

■プレイステーション3のオンラインサービスの詳細が判明! 11月11日からゲームの配信がスタート (ファミ通信.com)
→リンク

ネットワークネットワークと言う割に相変わらずワクワクしないサービスラインアップである。いや、まあ触ってみないと分からない機能さておき、ざっと読んで気になったのはPS用ソフトのダウンロードサービス「ゲームアーカイブス」。

■ゲームアーカイブス(アーカイブス)

過去に発売されたプレイステーション用ソフトなどをダウンロード配信。プレイステーション3やPSPなどで楽しめるようにするサービス。プレイステーション用ソフトをPSPで遊べるサービスは、11月下旬より開始予定で、毎月約10タイトルのラインアップを追加予定とのこと。サービスはまずPSP専用のゲーム配信からスタートし、順次プレイステーション3専用のゲームも配信される。

画面写真のキャプションには往年の名作が配信されるとあるが、「往年の名作なんかいらね」というのが正直なところ。双方向の機能なんだし、SCEでタイトルをピックアップしてユーザーに投票させるとかしないのだろうか? もちろん再開発やローカライズが投票後になるからリリースは遅れるものの、誰も遊ばないゲームを一方的に配信するよりはるかに効率的かつ有意義だと思うのだが。

というか端的にこのサービスがどうこう以前に、ん?と思わせる機能がどのサービスにもなく、とりあえず思いついた定番の機能を載っけただけという印象。攻めの姿勢がまったく感じられないのが気になる。要するに今のところ「つまんね」という感じである。

私の場合は、タイトルラインアップの良し悪しに関係なくVF5が出るという唯一の理由からPS3を買うことになる。なのでVF5にとっても重要なネットワークサービスだけは、それなりの質を維持できるぐらいの資金を回収できるものを提供してほしいなぁと。

ふとテレビを見たら、あとアウト三つで日本ハムが優勝するところらしい。つーか「北海道日本ハム」ってヘンだな。
2006-10-25 

「Flickr」熱(少し)再燃の日記 

FlickrデスクトップPCの復活に際して新たな壁紙候補を探していたところ、往年の(?)写真共有サイト「Flickr」に迷い込んで数時間を費やしてしまった。YouTubeで「ヘイポー薄っぺら裁判」シリーズの動画をコンプリートするのに数時間を投資したばかりなのに、私はなんてヒマ人なんだろうと思う。まあ別にいいんだけど。

探していたのは、近ごろM・ナイト・シャマランに愛され過ぎて困ってるっぽいブライス・ダラス・ハワードの写真。予想通り「ぷりちー娘」的なタギングでハリウッド女優の生写真を片っ端から投稿しているどアホがいたので、こちらも遠慮せずにサムネイル表示のまま物色すると見せかけて、「FlickrDown」でローカルに根こそぎダウンロードしつつ心ゆくまで堪能させていただいた。

ちなみに今、私の中でトレンドとなっている検索タグは「My Desk」。これでギーク、アホ、バカ、Google社員など、国内外に生息するありとあらゆる人物のデスク周りを眺められる。んでこれがまた、結構楽しい。

デスクの上は日本人も外国人も大差なく、ぐちゃぐちゃになった「バトルフィールド2」のパッケージが床に投げ捨ててあったり、ディスプレイの上で猫が寝ていたりと、見ていると異国のヒューマノイドに少しだけ親近感が湧いてくる。なぜか米国人のデスク周りには「ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲」(注:好き)のポスターが散見されるのだが、あちらではそれなりにメジャーな映画なのだろうか? さらに自ら“ゲーマー”と名乗る方たちのデスクを覗いてみると、たいがい食べさしの食料品が散乱して層を成している。どうやらこのあたりも世界共通のようである。

Flickrを見た後は、ふと思い立ってC#のお勉強。プログラマが本職ではないが、Vistaの足音が聞こえる今、ツール類を作るのにObject Pascal(知らんかったけどいつの間にか「Delphi言語」に名称変更してんのね)なんかを使っている自分が微妙に滑稽に思えたためである。……というのは半分ウソで、Vista上でWin32のプログラムがどうやって動くのか知らんし、そもそも単純にヒマだからである。

そうは言ってみたものの、.NETの仕組みとC#の言語仕様を学ぶのにしばらくかかりそうなうえ、むかーし覚えた定番のアルゴリズムやデザインパターンをほとんど思い出せないので非常に困っている。でも困ったことにも気付かないよりはまだマシと言えるか。いや、言えないか。
2006-10-20 

「期待しすぎた」場合の評価は? 

便秘のため腐乱した一週間分のウンティを腸に抱えつつ、遅ればせながら「THE 有頂天ホテル」(2006/日)を見た。

「THE 有頂天ホテル」は、大晦日で大わらわなホテル「アバンティ」の従業員と宿泊客が繰り広げるドタバタ喜劇。スタッフロールの並び順に苦悩したであろう豪華キャストが、主に脇に、言葉と表情、動きで笑わせてくれる。ラスト数分までの出来事はすべてラスト数分への伏線という構成が、いかにも三谷幸喜らしい。閉鎖空間を描かせたら彼の右に出る者は(そんなに)いないだろう。というわけで星四つ。最近の三谷作品だと「笑の大学」の方が圧倒的に好きだが、まぁ面白かった。

ところで、私には映画やDVDを見たあとにあちこちの映画評を覗いてプンスカするという性癖があるわけだが、そんなサイトでは「期待しすぎた」という言葉を目にすることが多い。「期待しすぎたオマエがバカ」と言いたいところだが、近頃はCMがまぁアレだしそれなりに理解できるとして、さてその期待と抱いた印象の落差は評価に盛り込むべきだろうか?

映画評サイトやAmazonの評価欄では星いくつ、という採点方法が一般的。で、「期待しすぎた」と書く人はたいがい四つ以下の星をつける。じゃあ例えばその人が星を二つ付けたとして、もし“期待していなかったら”、いったいどのように採点したのだろうか? 星は三つになるのか、場合によっては五つまであがったりしちゃうんだろうか?

またそれとは別に「特典映像にがっかり」なる書き込みも散見される。これも上記と同様に“特典映像に満足した”場合との落差の差(ややこしい)が気になる。極端な話、この人は特典ディスクにスカトロ映像が映っていたら評価をガクッと下げたり(場合によっては上げたり)するのだろうか?

##あ、でもAmazonの個別ページは“作品のページ”じゃなくて“商品のページ”だから、この期待値と印象の落差を評価に反映するのは妥当かも。もちろん利用者が意識を共有してないとダメだけど。

つまり何が言いたいかというと、評価サイトで集計される評価点は共通の尺度で測られたものではないよねという話。これは別に「共通の尺度で採点しろ」という話ではなくて(というかそれは無理だし)、少なくとも総合得点や平均点(星の数)などはとってもアテにならないからそのつもりで聞いてんのかそこのオマエというだけの話である。

ちなみに「『Web2.0』が教えてくれないこと 」とかでこの日記でも何度か書いている“尺度”の話。最近、価格.comが少し(ほんの少し)だけ前進した模様である。

■「価格.com」に書き込み実績を蓄積・評価するプロフィール機能(ITmedia News)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0610/17/news110.html
 価格.com ID取得者が対象。個人のプロフィールページを開設し、自己紹介などを登録して掲載できる。掲示板に書き込んだ「クチコミ」やレビューの実績を蓄積していき、カテゴリーごとに分類して円グラフで表示することで、そのユーザーの得意分野が分かるようにした。

また評価情報をユーザー全体の平均値と比較でき、そのユーザーの採点傾向が“辛口”なのか“甘口”なのかも判断できる。他ユーザーからの支持も数値化して表示する。

利用者が採点者の“尺度”を能動的に調べる必要があるためまだ不完全だが、CGMサイトとしては実装が遅すぎるぐらいの当然あるべき機能といえる。このような機能を利用者が運用を意識することなく利用できるようになったら、ようやく「Web2.0ってちょっといいよね」と思えるかなぁと。

###

WinFast A7600 GT TDH (AGP 256MB)価格.comを覗いたついでにマイページに登録した「WinFast A7600 GT TDH (AGP 256MB)」。やっぱり欲しい。いまのPC(壊れてるけど)で「カンパニー オブ ヒーローズ」がやりたいんです。
2006-10-19 

うーむ芸術的 

は、はらいてぇ。

■介助犬、飼い主を火事から救出、ネコ救出中に死亡

 米ウィスコンシン州南東部ラインで15日、足の不自由な女性宅で火事があった際、女性を助けた介助犬が猫を救おうと燃える家に戻ったが、猫ともども助からなかった。

 AP通信が火事でやけどをした女性(49)の話として伝えたところによると、飼い猫が居間のテーブルのろうそくを倒し、燃え広がった。交通事故で片脚を失った女性はソファでテレビを見ていて義足が手元になく、動けない状態になった。

 13歳のメスの介助犬ジェシーが、義足と電話を運んできた。女性はジェシーに伴われて外に逃げ、緊急電話をかけた。その時、2階でろうそくを倒したのとは別の飼い猫の鳴き声がした。ジェシーは助けに家に入った。ジェシーも猫も、出てこなかった。

 UPI通信によると、女性は病院で「(ジェシーを)つかもうとする前に、もう2階に駆け上がっていた。何度も何度も叫んだが、鼻を鳴らすのが聞こえ、それっきりだった」と話した。

原文:
http://www.asahi.com/international/update/1019/007.html(asahi.com)

友人で臭い室蘭ブタ氏のコメント:
おれが消防署なら
ろうそく使うなって言うしかねえわ,これ
介護犬の調教師に,「猫は助けなくていい」って教えるよう指導するしかねえわ

2006-10-15 

ささやかな物欲を披露 

■数量限定! チキンラーメン&専用どんぶりセット(エキサイトニュース)

チキンラーメン&専用どんぶりセット何度か出てるらしいがやはり欲しい。個人的には、最適な水の量をどんぶり側で調節できるのが嬉しい(線が引いてあるだけだけど)。

問題は汎用性である。袋めんのインスタントラーメンといえば、コスト面から考えるとチキンラーメン、サッポロ一番あたりがレギュラーか。いずれにせよ、このどんぶりでサッポロ一番を食す場合でもお湯の量を厳密に調整できるのかどうかが非常に気になる。

そう思って両者の推奨湯量(袋の裏に書いてあるやつ)を検索してみたが、なかなか見つからない。真剣に検索していないことを差し引いても、21世紀にもなるのにこのていたらくはどういう了見かと腹が立ってきたので寝ようと思う。

余談だが、というか最初から全部余談だが、このどんぶりセットのニュースを掲載するに際して、日清食品のニュースリリース(コレ)に商品コンセプトを追記していたのは、大手メディアではエキサイトニュースだけだった。

以下、一部抜粋。

:(省略)

しかもこのどんぶり、見た目のかわいさ以外のこだわりも相当なもの。日清食品株式会社の広報担当いわく、
「磁器は乾燥・焼成の際に収縮や歪みが発生します。そのため、どんぶりとフタのかみ合わせに誤差が生じてしまい、フタが浮いたり、収まらないなどの問題も出てきます。これを1個づつ丁寧に検品しながら、かみ合わせを確認し、製品として出荷しているんですよ」
実は、フタ付きのどんぶりを作るのは、製法上とても難しいとのこと。

また、チキンラーメン専用のどんぶりらしい特徴もある。
「中に喫水線があるので、計量カップなどでわざわざ量らないでも湯量がわかります。また、フタがついているのでラップでフタをする手間も省けますよ」
これはかなり便利かも。

そのほかのポイントとしては、
「チキンラーメンは卵との相性が抜群で、多くの方々が卵を入れています。そこでチキンラーメンでは麺の上に卵が乗りやすいように麺に浅い窪みをつけていますが、麺がどんぶりの中で斜めになっていると、どうしても滑り落ちてしまいます。そこでこのどんぶりは底を平らにして麺が水平に置けるような型にしています。ですから、出来栄えもきれいですよ」
ちなみに、麺についた浅いくぼみは「タマゴポケット」と言うのだそう。

:(省略)

エキサイトニュースのこの記述がなければ、私もおそらくこの商品を欲しがっていないはず。執筆業者の端くれとして、こういう“差”を見ると、少し嬉しくなる。
2006-10-13 

カルポリプレイ公開(ま、まてまて) 

「カルネージハート ポータブル」公式サイトのTGSページで、ようやく「電撃杯」のリプレイムービーが掲載されたわけだが。

つ、つーかコレさ……。

もちっとキレイに撮れ(掲載でき)なかったの!? 動作速度落ちてるしさ!!(音楽もスローに……)。どうやったらコレ見て「面白そう」とか思えるわけ!? え、なになに? 既存のプレイヤー向けのコンテンツだからよい? あーなるほどはいはいはい、

「じゃあもういいです」



つかイクナイから書いてんだハゲ! 頼むからもちっと頑張ってほしいなあ。こんなことやってたらさー、人に薦めらんないでしょー(つかまともなメーカーならむしろクレーム出してくるぐらいだぞこのクオリティ……)。

わしゃ本当の意味で面白いゲームは売れないと半分というか9割方あきらめてはいるが、これじゃ本来売れる分も売れないと思うわけで。余計なお世話だろうけど、それなりに儲けて続編作ってもらわないとわしゃ困るんじゃよ。

なーんていうフィードバックも、提供側には届かないんだよねえ。

なぜなら「売れていないから」。

なぜ売れていないか?

なぜなら「こんなことやってっから」。

なぜこんなことやってんのか?

なぜなら「売れていないから」。……だったらとてもイクナイと思います。

[追記]Webmaster宛にメールしてみました
2006-10-12 

「ザ・インタープリター」を見る 

体調不良、ここに極まれり。

というわけで、考え得る限りの経済活動を放棄しつつ、芋虫のように毛布にくるまってDVDを鑑賞する。しかもデスクトップPCがお逝きになったため、12.1インチTFTのノートPC+激安ヘッドフォンという下級階層丸出しの消費環境である。お、終わってねぇ?

DVDタイトルは、友人(離婚秒読み、しかもデブ)のHDDにあるリップデータからチョイス。なにを思ったか、「ザ・インタープリター」(2005/米)を見た。

「ザ・インタープリター」は、国連通訳のシルヴィア(ニコール・キッドマン)がアフリカはマトボ共和国大統領の暗殺話を小耳に挟んでさあ大変、ショーン・ペン扮するSPのケラーが功罪のハッキリしない大統領を警護しつつシルヴィアの葛藤と自分の葛藤を重ね合わせてセックスするかと思いきや最後までしなかったという作品。シルヴィアとケラーとの会話に垣間見えるアフリカの悲惨な日常に想いを馳せながら、両者のいかんともしがたい身長差に舌鼓を打った。

タイトルになっている割に、主人公が通訳者であることは序盤の数分にしか関わってこない。事件に巻き込まれたただの一般人かと思いきや途中から挙動不審になるシルヴィアや、「2週間前に奥方と死別」というケラーの中途半端なバックグラウンドのおかけで、謎解きサスペンスとして見ると誰目線で物語を追えばいいのか分からなくなる。

ザ・インタープリター一方で深遠なテーマがあるかと思えばそうでもない。本作で悪の象徴とされる大統領を通じてアフリカの政治情勢がマクロな視点で描かれないため、かつての偉大な指導者に縁者を殺害されたキャラクターの私憤が私憤以上のものになっていない。多くのブログに「ニコール・キッドマンがかわい過ぎ!」と書いてあるのを見て「ンガッ!」とか思いながら自分も「ニコール・キッドマン最高!」としか書けないのは私のせいじゃないよねぇと思った次第で3.2点。0.2点、いや0.5点ぐらいは俳優点である。

ところで。

今回は激しくチープな環境でDVDを鑑賞したわけだが、これではたして作品をキチンと評価できているのだろうかと不安に思った。普通に考えれば制作者側にはある程度想定している再生環境があるだろうし、今回のような環境下でのDVD鑑賞は作者に失礼であり、評価を下すのはアンフェアなような気もする。THXなんつー再生環境の認定規格もあるぐらいだし。

そうやって考えると、制作者側は個々に「この環境下で最大のパフォーマンスが発揮できます」とキチンとうたって映画タイトルを供給すべきだし、鑑賞者は「この環境下で鑑賞しました」と明記して評価を下すべきなんじゃないのと思う。

「違う。どんな環境下でもクオリティの変化しない作品が良い作品だ」という考え方も分からんでもないが、いやほら、こっちとしてはただ作品を楽しみたいだけだからさ。パッケージに「逆立ちして見るとより楽しめます」と書いてあったらわしゃ逆立ちして見ますよ、と。
2006-10-05 

好みを人に伝える 

「黒い機械に発情する」にも書いた通り、ここ6年ほどIBMのノートPC「ThinkPad X22」を愛用している。愛用というかお金がなくて新調できないだけなのだが、6年といえば過去のどの彼女よりも長いつきあいである。誰よりも多くの時間を私と過ごしているし、多くの言葉を聞いているし、趣味も熟知している。私の恥ずかしい秘密も知っている。もしこのX22が人間なら、私にとっては世界一の理解者となるだろうが、おそらく世界で最も私を嫌うのではないだろうかと思ったけど人間じゃないからどうでもいいや。あかん、めちゃおなか減った。

さて昨日、3人の人間が同時に新調するPCについて私に相談してきた。私も触発されていろいろなPCのサイトを徘徊して最新型PCを物色したわけだが、そしたら今日になってデスクトップPCが起動しなくなった。昔だれかが「新車を欲しがるとクルマがすねる」と言っていたが、まさか本当だったとは。

HP Pavilion Notebook PC dv1700/CTそんなわけでいろいろなPC、主にメーカー製PCを物色していたところ、私にはヒューレット・パッカードのPC「HP Pavilion Notebook PC dv1700/CT」がしっくりきた(WXGAは微妙にしょぼいが)。ひと昔前はシルバー&ブラックというメーカー製PC然としたHP製PCのデザインを嫌っていたのに、今は逆にThinkPadのデザインの方がカッコ悪いとすら思える。ThinkPadのデザインは変わらないし、またそもそも変わらないから良いというコンセプトが気に入っていたのに、実に不思議だ。

自分の機械に対する嗜好は大体把握していたと思っていたのに、なんだかよく分からなくなった。色か、フォルムか、機能か、背景(ブランドイメージなど)か、歴史か、一体なにを重視しているんだろうか?

一見すると、機械に対する嗜好は、普遍的な“見ため”と、スペックで一目瞭然の(はずの)“機能”、そして個人によって理解にばらつきのある“背景”に大きく分類できそうだが、“この機種にしては珍しい形状”とか“過去の機種に比べて”とか、本来“見ため”であるはずのフォルムにも背景は存在していたりする。機能も同様に背景を持っている。この背景というのが曲者で、この部分だけは人に伝えにくいし共感を得られにくい。カーキチ(不快用語)がクルマを見るのと、そうでない人がクルマを見るのとではやっぱり違うでしょという当たり前のこと。

もちろんほとんどの人が「いいなぁ」と思うフォルムなんかもあるんだけど、それが生理的な理由なのか、より一般的な背景を共有しているからなのかは分からない。その大掴みな“生理的”つーのも、突き詰めれば背景の集積だったりするわけで、やっぱりよく分からない。

でも、だからこそ、自分がモノに対して抱いた印象とか、どこが好きとかどこが嫌いとかはキチンと言葉にしてほしいなぁと思う。長くても短くても、自分なりの尺度で話せばいいじゃねぇのと思うんだけど、なかなかそれをしてくれない人が多い。

……と、強引に尺度というキーワードを出して以前書いた「『Web2.0』が教えてくれないこと 」につなげてみたわけですがいかがでしょうか。だめですか。私は微妙にだめだと思います。

■Williams BMW(HPカラー)

Williams BMW

写真が暗いけど、私が(現時点で)F1史上最も美しいと思っているマシン。今では当たり前になったつり下げ式のフロントウィングと、そのおかげで水平にぐっと張り出したノーズ、白+青みがかった紺という色(ワークスマシンは白ベースじゃボケェ!)、BMWエンジン、HPというスポンサー、どこをとってもまったく隙がなく、トータルコーディネイトしたデザイナーに血が出るほど舌を巻く。

これを見て「そぉかぁ?」と思う人がいるのは別にいいんだけど、というか絶対いるだろうけど、じゃあどの部分で評価が分かれるのかってとこを知りたい。ダメとかじゃなくて知りたいだけってとこも、人にはうまく伝わらないんだけど。
2006-10-02 

29歳になったので動画を見た 

めでたく誕生日が過ぎ去った。届いたメールは6通でお誘いは二つ。お誘いは体調不良のためすべての人に罵声を浴びせて断って、日がな一日YouTubeとGyaOを見て過ごした。今年でいやしくも29歳になるわけだが、上から数えて29番目に不幸な日だったような気がする。28歳の誕生日はどうだったかなぁと回想しても、28番目に不幸だったなぁという記憶しかない。27歳の誕生日は記憶すらない。なにしてたっけ。

どうでもいいけどGyaOは大丈夫なんだろうか。USENの宇野氏と田原総一郎氏の対談を見る限り、GyaOとして無料&ストリーミングを生かしたコンテンツを作るというか思想はまったく見えんのだが。livedoorと提携することによるスケールメリットを生かして「面白いコンテンツは一つか二つ」と思っている視聴者をターゲットに現在の地上波と同様の広告ビジネスを続けるのだろうか。コンテンツ自体も私なら躊躇なく著作権を放棄しそうなものばかりが集まっていて、全体的に電子書籍みたいな貧乏臭さが漂っている。せめて動画で見られる時事ニュースでもと思って見ていたら、古瀬絵理(旧スイカップ)が何食わぬ顔で出ていて痛々しさに花を添えていた。

あとこれ。

■愛知万博スタッフ同士が結婚(GyaO)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2517144/detail?rd

どうでもよすぎてめまいがしたのでメモ。

打って変わってYouTube。著作権的に限りなく黒に近いブラックだとか月間100万ドルの回線コストで中の人は吐きそうだとか言われているが、半年ぐらいはディスプレイの前にいても退屈しなさそうなパワーはさすが。おそらくDVD化されないであろう民放の良番組をUpしている神のおかげでこの誕生日を乗り切ったと言っても過言ではない。いや、ごっつとガキしか見てないんだが。

で、本日の日記の目的は「YouTubeの動画を貼ってみたかった」ただそれだけだ。なので貼る。

■挑戦者(ごっつええ感じ)


数あるごっつのコントの中で、爆笑時の記憶を鮮明に思い起こせる「挑戦者」。これをゴールデン枠でやっていたのだから、あらためてあの番組の偉大さを感じる。当時、私も一緒に見ていた姉も、本気で笑い死にするところだった。のちに友人宅で再度見たところ、また死にかけた。あ、これはDVDに入ってるや。まぁいいか。

■jieun-feel a little shy


なんか韓国の女の子。ある動画を探していてたまたま見かけ、「うぉこんな動画上げて自意識過剰ォ!」とか思っていたのだが、いつの間にかきれいな歌声に惚れてしまった。スピッツや椎名林檎など日本のアーティストをカバーしつつ、なんと日本語のオリジナル曲まである。

■jieun-coffee&tea


これが日本語のオリジナル曲。かわいらしい。つーかナチュラルな才能を感じる。11月にCDかなんかが出るみたいなので、なんとかして購入したいところ。決して美人とは言えないが、見ているとなんだかかわいく見えてきた(口元が上品である)。散らかった部屋と風呂上がりっぽいアットホームさもたまらん。いったいなんなんでしょうか。

«前のページ  | HOME |  次のページ»

ブログ内検索

現在使用中のキーボード
(2013/11/03時点)

プロフィール

Gueed

書いている人:Gueed
京都府生まれの執筆業者(3234歳/男/東京都世田谷区在住一時的に京都府在住)。ライティングやらWebのお仕事やらをしています。

RSS

RSS

月別アーカイブ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。